脱モラトリアム奮闘記

モラトリアム脱出&ありたい姿を目指すブログ。「他人の記憶に残るようなアイディアを発信する」ことが本ブログのコンセプトです。

【自己分析ツール】ストレングスファインダーを受けたので、その実践法について本気で考えてみた!①

 

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引用: https://www.jimpei.net/entry/sf4

 ストレングスファインダー(SF)を受けた方の多くは「確かに!これが自分の強みなのかもしれない!」と一定の納得感が得られますが、その一方で、強みの活かし方の話になると「よう分からん!」と途方に暮れることもしばしばあると思われます。従って今回は、行動に移せない要因とSFの結果を実践に活かす手法について解説します。

 

目次

 

 

0.そもそもストレングスファインダーってなんぞや(SFを知らない人向け)

 

一言でまとめると、「性格診断みたいなWebテスト(177個の質問)を受けて、34ある資質から上位5つの資質を特定するツール」です。ただし、ネットに蔓延る数多くの性格診断と比べ、頭10個くらい抜きん出るほど、クオリティーが高いです。以下にSFの特徴を挙げておきました。

 

・世界的な成功者たちの才能に関する調査と分析を目指した「強みの心理学の父」 ドン・クリフトンの数十年に及ぶ研究 による1つの成果

・受講者は世界60ヵ国、1700万人と母数が非常に多い(信憑性が高い)

・所要時間は15分と短い上に、精度は非常に高い

・34の資質ごとの10個の行動アイディア付き

・5000種以上に及ぶ「強みの洞察レポート付き(個別診断に近いです)」

・数多くの企業で採用されている

・長期的な自己肯定感が得られる

 

 

SFでは、「ほとんどの学習プログラムが本当のあなたではない人になるための支援を目的としているが、それは根本的に間違っている」という前提としての考え方があります。確かに学校や職場では、「自身の欠点と向きあって、克服しよう」といった考え方が強く根付いているところが多いように思われます。相手に共感することができない人はそれができるようになるまで指導を受け、英語が苦手な人は卒業のために多くの時間を費やすことを(間接的に)強いられる。

そこでSFの開発者は、

・強みを活かすことに焦点をあてれば、そういった苦労を最小限に抑えつつ、よりよい成果をだすことができることができるのではないか?

・欠点があるなら、それを無理して克服するのでなく、自身の強みで対処したり、その欠点を補完してくれる人と協力すれば良い。

 

の考えのもと、SFを発明しました。*1

個人的には、SFは自己を客観的に分析してくれる数少ないツールの1つですので、自己分析に取り組みたい方にとっては大変役に立つものになると思っています。

一応、SFの受け方も下記に載せておきますので、興味もった方は一度受けてみることをオススメします。

 

1.書籍に付属しているアクセスコードを使用する(私はこの方法で診断を受けました)


 

 

2.米国ギャラップ社の公式サイトからアクセスコードを直接購入する(2340円)

https://www.gallup.com/cliftonstrengths/ja/home.aspx

3.スマホアプリをダウンロードして診断を受ける(2400円)

https://heart-lab.jp/assets/media/smartphone.pdf?v2

 

1.行動に移せないのは、結果を自分のものとして落とし込めていないから

  さて、ここからが本題です。多くの人がなぜSFの結果をもとに行動に移すのに苦労するのか?私は「SFの診断結果を自分の診断結果に落とし込めていないから」だと考えています。確かにSFの診断結果は3300万通りとかなり高精度です。しかし、現在の世界人口が約76億人であることを踏まえると、SFは76億人を3300万通りに分類していることになります。それはすなわち、あなたに下された行動アイディアを含めた診断結果は、他の230人にも当てはまることを意味しています。となるとSFの診断結果をーあなたの経験・記憶をもとにしてー文字通り「あなたの診断結果」に加工する必要があります。

 

 このステップを踏まないからこそ、「SFが提案する行動アイディアにある程度の納得はしつつも、具体的にどう行動すればよいか分からない...」という状況に陥るのだと私は考えています。

 

2.強みを実践の場に活かすのに必要な6つのステップ

先に述べた状況から脱出するため、「強みを実践の場に活かすための6つのステップ」を紹介します。基本的には、PDCAサイクル*2の原則に沿ったものになっています。

Step1 5つの強みが具体的に自分のどの側面にあてはまるのか書き出す

自分の経験・記憶から、「あの場面は「〇〇」の強みの資質が発動してたのだろうな」といったことをできるだけ沢山書き出します。ここで留意すべき点は、強みの資質はプラスだけでなく、マイナスにも作用するということです。例えば私の場合、「内省」の資質が1番にくるのですが、この資質は考えごとをするだけで満足してしまい、その考えを行動に移そうとしないという厄介な側面を抱えています。(達成欲がセットで上位に来る方はそうでないかもしれないですが)

 

また、「内省+学習欲→勉強する動機を自分の内から見出す」のように、強みの資質が同時に複数発動している場合も考えられます。

 

以上、上記に挙げた2点を考慮に入れて、自身の持つ強みの資質を深ぼりしていきましょう。

Step2 自分が普段生活する際に抱く、課題について書き出す

次に自身が抱える悩みごとや改善したいこと、実現したいことなどを含めた課題をできるだけ多く書き出します。これは「ダイエットを継続させたい!」「早起きできるようになりたい!」といった自己完結する課題でも良いし、「あの人と仲良くなりたい!」「苦手な同僚・上司のとの付き合い方をどうにかしたい!」といった人間関係にまつわる課題でも構いません。

 

Step3 Step2で書いた課題のうち、強みを活かして解決できそうな課題をピックアップする

Step2で挙げた課題を自身の強みで解決できそうなものとそうでないものに分類していきます。ここで言う「そうでないもの」とは、単純に自分の強みの資質では解決できそうにない課題のほかに、他の強みの資質を持っている人と協力し補完してもらった方が良いといった課題も含まれます。

 

なおStep3に取り組む際は、行動アイディアや強みの洞察に加え、Step1で深堀した自身の強みの資質を参考にすると、課題のピックアップもスムーズになります!

 

Step4 ピックアップした課題に対するアクションプランを立てる

 

Step3で挙げた強みを活かして解決できそうな課題に対する、アクションプランを立てます。立てる際に、以下に挙げる3点に着目すると良いでしょう。

  1. なぜ実施するのか(目的)
  2. どのくらいの期間実施するのか(実施期間)
  3. そもそも実施できるのか(実現可能性)

 

Step5  アクションプランを実行に移す

ここにきてようやくアクションプランを実行に移し、その後、課題がどの程度解決できたかを確認します。

 

Step6 必要に応じてアクションプランを改善する

Step5で満足した結果が得られなかった場合、反省点を挙げ、アクションプランを改善します。必要に応じて、Step1,3にも取り組みましょう→再びStep5へ

 

3.それでも行動できる気が起きないという人は...

 

一番有効なのは、SFを受けた信頼できる人に自分のSFの結果を見せ、一緒に考えてもらうことです。上記で述べた6つのステップのうち、最大の難関はStep1の強みの洞察の深堀りだと思っています。「SFコーチング」という言葉が指し示す通り、信頼できる人との対話がStep1の一番の打開策になります。会社などの団体で受けたという人はこの点、周りにSFを受けた人が多くいるので、その中から相談できそうな人を探してみると良いでしょう。

ただ「相談できる人がいそうにない...」.という方も、本サイトに見にきてるかと思います。自己嫌悪に陥る必要はありません。「SFについて他人に相談に乗ってもらうこと」は自分の全てを晒すに等しいです。そう考えるとむしろ、相談できない人の方が大多数でしょう。

 

次回Step1~4について、自分の実例を交えてさらに分かりやすく紹介しますので、期待せず(と言いつつ多少の期待を抱いて)待って頂けたらと思います。

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*1:ここで気を付けて頂きたいのは、SFは決して欠点を克服しようと努力している人を否定している訳ではないという点です。ただ欠点ばかり指摘されることで自己嫌悪に陥りがちな方にとっては、SFは救いになるかもしれません。

*2:Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善していく手法のこと。ビジネスの現場で広く活用されている。