【漫画紹介】半沢ロスの方必見!才能と戦う人たちを描いた激アツ漫画「左ききのエレン」
こんにちは、モラトリアム人間です。半沢直樹とうとう終わってしまいましたね。あのドラマを見て、「今週も頑張るぞ!」と気合いをチャージしていた方も多かったのではないでしょうか?
そんな人たちのために、今回は読むだけでモチベーションが上がる漫画「左利きのエレン」について紹介したいと思います。
「左利きのエレン」はこんな人におすすめ!
- モチベーションを上げたい方
- 才能がなくても、夢を諦めたくない方
- 何かに対して本気で打ち込みたい方
目次
1.あらすじ
広告代理店勤務の若手デザイナー・朝倉光一。納得出来ない理由で自ら勝ち取った仕事を取り上げられた彼は、やりきれない気持ちを抱えて横浜の美術館へと向かう。そこは、彼が初めて「エレン」という才能と出会った場所で…。
本作品は天才クリエイターと天才になれなかった人たちの間で繰り広げられる、クリエイター群像劇であり、「才能と戦う」にテーマをおいています。
高校生の頃の朝倉光一は将来、有名なデザイナーになることを夢みていました。しかし、天才エレンの描いた絵を見て、彼は自分に絵の才能がないことを思い知らされます。そしてエレンにも追い打ちをかけるように生き残るデザイナーは「万が一」と言われ、現実を突きつけられます。それでも、彼は「何者かになるために」絵を描き続けるとエレンに宣言します。
才能がなくても絵を描き続けたい光一と才能があるのにもかかわらず、絵を描くことを躊躇するエレン。本来、交わることのなかった天才と凡才の出会いが、この物語をさらに加速させていきます。
2.「左ききのエレン」のここがすごい!
ここからは、本作品の(沢山ある)魅力を3つに凝縮して紹介しようと思います。
魅力ポイントその1 どこまでも脇役な主人公
先に紹介した朝倉光一は主人公であるにもかかわらず、物語の中では常に脇役です。エレンをはじめとする天才たちにはライバルどころか視界にすら入れてもらえなかったり、寝る間も惜しんで努力しても空回りしたり、珍しく成果をあげたとしても「他の天才の実績」とみなされてしまったり...。
そんな彼を魅力的にしているのは「あきらめない」ところにあります。普通才能がないことを悟った人間は、「夢」をあきらめ大人になります。しかし、彼は「大人になる」という楽な道を選ばず、がむしゃらに夢を追い続けます。そのひたむきで真っすぐな彼の生き様は、見ているだけで勇気付けられます。
ちなみに本作品は彼のような「才能と戦う」キャラクターが他にもたくさん登場します。そのキャラたちの葛藤がまた絶妙で、本作品をより魅力的なものにしています。
魅力ポイントその2「天才」に対する鋭い考察
この作品の何がすごいって、天才に対する分析が1つの理論として成り立っており、その上説得力があるところなのです。例えば、作中では「天才の正体とは集中力の質である」と述べられたりしています。私はそれまで、天才は「努力したとみなす努力量が普通の人と比べ、桁違いに多い。つまり努力に対する認識が前提から違う」と思っていたこともあって、この説明には大変納得がいきました。
また、本作品は天才だからこそ抱える苦悩や葛藤がリアルに描かれています。例えば、エレンは夢半ばに挫折した多くの人たちに夢を託されます。そのこともあって、エレンは「独りで描かなくては...!」と使命感に駆られて絵を描くのですが、その一方で自分と「同じ」人が目の前に現れることを期待しています。(皮肉なことに、その倒錯した感情を絵にぶつけることが、彼女を天才たらしめているのですが...)。
このように本作のテーマ「才能と戦う」には天才も含まれている点が、本作をより良いものに昇華させています。
魅力ポイントその3 登場人物みな名言製造機
本作の最大の魅力はとにかく名言が多いことです。ここでは個人的に好きな名言を6つピックアップして、紹介していきます。
1.「スターよりもチームの時代が来ると思う」
このセリフは今の世の中に対しても同じことが言えそうですね。昔は終身雇用制度が隆盛していた「組織の時代」、ここ最近はフリーランスや転職など会社に依存しない働き方「個人の時代」が流行っています。そしてこれからは一人で成果をあげるのでなく、共通のミッションを持った仲間と共に働いていく「チームの時代」が確実にやって来る。(もしかしたら、もう来てるかもしれない)そんなことを考えさせられたセリフでした。
2.「クソみたいな日にいいもんつくるのがプロだ」
「万全なんて、待ってても一生来ないぞ」の後に出てくる神谷のセリフ。夜通しで課題をやっている時は、毎回このフレーズを思い出しては自身を鼓舞させています(笑)
3.「立ち上がった凡人だ」
朝倉光一という人を的確に表しているセリフです。才能という壁に当たっては砕けて、諦めずに立ち上がって再び挑戦する...。凡人であるからこそ、持つことのできる才能だと私は思っています。
4.「会社はお前を育てちゃくれない」
わらにも縋る思いで仕事を求める光一に対して、沢村さん(大ベテラン)が放ったセリフ。要は自身を成長させるうえで大切なのは、置かれた環境ではなく、置かれた環境の中でいかに能動的に立ち回っていくかだよってことを言っているのだと思います。
5.「何かにならなきゃ...退屈で...生きていけねえよ...」
モラトリアム人間には超絶刺さるこのセリフ。何者かにならなきゃ、何も始まらないという気持ちは心底共感できます...。
6.「スターを照らす側の人生だってあるんだ」
夢を諦めきれないと苦しむ光一に対して神谷が諭すように言ったセリフ。個人的に神谷さんは上司にしたいキャラNO1です(笑)
3.終わりに
「左ききのエレン」には「天才になれなかったすべての人たちへ」というキャッチコピーがついています。私はこれを「天才でないと自分の物語は始まらない…と思ってる人たちに、天才でなくても物語は始められるよ」というメッセージをこめてのものだと解釈しています。
まだ自分の物語が始まってないと感じている方は、一度この作品をご一読することをオススメします。
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